将来を考える
離婚はその時その場に安らぎを得てそれで終わるものではありません。
離婚後は多くの場合に収入が減ったり無収入となることがあり、未来を考え先を見越した戦略的な離婚が大切だといえます。将来を考える上で「住居」「就職」「子供の進学」などの事柄は特に熟考する必要があります。
住居
離婚をされた方の多くは今までの生活拠点である家を出て生活することになります。実家に戻るのであれば直近では住む場所には困らないのですが、どこかに住む場所を借りる場合には多額の費用がかかり、専業主婦であれば無職であることが考慮され賃貸を断られるケースもあります。新たな生活の拠点を考えておくことはその先の将来の生活を考える上での基盤となります。
就職
すでに職についている方が離婚された場合に困ることはありませんが、専業主婦など長く働いていなかった方が離婚された場合に困るのが就職です。正規雇用での就職は難しく、派遣社員やパート・アルバイトなどで働き口を探すことになります。子供がいれば更に時間的制約も生じるため、離婚後に生活保護を申請する方も多くおられます。離婚を考え始めると同時に将来の仕事のことを考え、資格を取るなどの事前の準備が必要となります。
子供の進学
充分な慰謝料と養育費を取れていれば問題はありませんが、取れていない場合には子供に進学の面で心配を与え、将来の選択を狭めることになります。公立校への進学や奨学金の利用など、子供の希望をできるだけかなえるための準備が大切になります。
これらいずれの点においても将来に大きく影響する事柄であり、離婚前に綿密な準備が必要となります。